CASE

ケーススタディ

case / column

ShowRoom

Q ショールームに大事なことは何と考えますか?
A 「企業が何を伝えたいのか?」それを表現することだと思っています。

ただかっこよく商品やサービスを見せたいのならば、出来合いファッショナブルな陳列棚に商品やサービスのコンセプトやパンフレットを並べればいいと思うんです。

しかし、私が考える「ショールーム」とはそういったものではなく、その商品やサービスがなぜそのような形になったのか?企業が持つ根底にある考え方を理解してもらいたいのです。コーポレートアイデンティティやブランドアイデンティティといえばわかりやすいでしょうか。企業はメッセージを伝え、消費者はそのメッセージに共鳴するからその商品やサービスを利用してみたいと考える。そして、利用した結果、商品が良ければその企業のファンになっていく。そのためのきっかけがショールームの役割だと思うんです。空間表現は、言葉の壁がないので、来場して貰ってはじめて体感してもらえる感覚を大事にしたいと考えています。

Q 企業の担当者の方とはどんなことを話しますか?
A やはり、一番は「来訪者の方に何を感じてもらいたいのか?」を掘り下げていくことです。しかし、ご担当者様にコンセプトをストレートに表現して貰うのはなかなか難しい作業です。たとえばあるキーワードでも、取り巻く状況からニュアンス的な意味が変わってくることもあるからです。そのためにもご担当者様とまずコンセプトを決めるお話の中で、ゆっくりとヒントを引き出していきます。そのためにも、「あれは出来る・これは出来ない」などという既成概念は一度取り除き、抽象的な内容でもまずはイメージを膨らましていきます。そしてその対話の中で出てきたキーワードで方向性を見極めていきます。このイメージの擦り合わせが、クライアントのご担当者様と一番大事な時間になります。